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糸を替える、糸の始末、裏面の美しさ

TAS KNIT YOKO YAMAMOTOです。

針を動かし、編むのは大好き。

美しく編み上げる人はたくさんいらっしゃると思います。

けれども、作品の良し悪しはここからが勝負です。

各パーツをつなげ、あちこちから出ている糸を始末するのは面倒ですが、

ここで丁寧に、きちんと処理できるかどうか・・・。

見えないところまで気を配って作ってあると、やはり表面も美しく仕上がります。

販売品でも良い仕事をしているかどうかは、見えない部分を確認するとわかります。

blog20160317

私は新しく糸玉をつなげる時、糸を結ぶことはしません。

編んでいる一段の途中で糸が無くなりそうな時は端で新しい糸に替え、

糸端を垂らしておきます。

また、糸玉の中に結び目が出てきた時もそのまま編まず、

結び目をほどいて上記のように端で垂らしておきます。

糸玉の結び目は、後からほどけてしまうことがあるので要注意です。

垂らしておいた糸は各パーツをつなげた後に入れ込んで始末します。

編地の途中で糸を替えると、既製品のいわゆるB級品のようになり、

表面にひびくこともあります。

糸量に限りがあり、やむをえない場合は途中で糸を替えることもありますが・・・。

時間をかけて、せっかく編むのですから、最後まで丁寧に。

作品のレベルアップの秘訣です。