blog20160310

作品のものさし、ゲージは大事

TAS KNIT YOKO YAMAMOTOです。

この糸、この編み方で、こんな作品を作ろうと決まったら、

まずゲージを編みます。

ゲージとは、10cm×10cmの中に何目何段あるかを知るために作るものです。

端目は正確に計れないので、最低でも15cm×15cmくらいのものを編み、

その中心で計るとより正確です。

もちろん、実際に編む模様で編みます。

「さあ、作品を作るぞ!」と意気込んでいる時に、

ゲージを編むというのは結構面倒で、

「テキストと同じ糸で、同じサイズで編むから、いいや!」なんて

省略してしまう方もいらっしゃいますが、

人の手作業、手編みというものは、本当にひとりひとり、編地の硬さも違います。

テキストと同じようにはいかず、結局気に入ったものができなかった・・・なんて結果になるかも。

より美しく、より自分に合ったサイズで編むためには、やはりゲージは編みましょう。

そして、ゲージを編むことで、糸や模様に慣れるという作業もしているんです。

頭で描いていたイメージが、ゲージを編んでみたら違っていた、ということもあります。

ゲージにはいろいろな情報が入っているんです。

そして、いざ作品の目数、段数などが出たら、

ゲージはもう要らないと思ってほどいてしまう方もいらっしゃいますが、

セーターなど大きな作品は編んでいるうちに、重みでゲージが変わってしまうことがあります。

ゲージを置いておくと、自分の手の硬さが合っているかどうか確認できます。

最後まで大事に取っておいてください。

そして作品が出来上がった後も、できればきちんと保管し、貯めていくことで、

また次の作品を作る参考になったりと、自分だけの貴重な資料ができます。

さて、写真のゲージを使った作品も完成間近です。サイズもイメージもOK!